京都の冬はとても寒いので、なるべくなら室内で暖かく過ごしたいもの。でも、せっかくの京都デートなので、京都らしいことをして楽しみたいですよね。
そんなときにおすすめなのが、今回ご紹介する「舞妓シアター」。
2016年12月1日にオープンした、舞台と観客席を備えた小さな施設です。規模は小さめですが、その分、舞妓さんを身近に感じることができるんです。
まずは舞妓さんのショートムービーからスタート
開始時間になると、舞妓さんのドキュメンタリー映像が流れます。
伝統芸能に憧れる少女が舞妓さんになり、さらに修業を重ねて芸妓さんを目指す姿には心を打たれるものがあります。お稽古の様子やお化粧シーンなど、舞妓さんの知られざる日常を知ることができるストーリーです。
お客さんの8割は外国人だそうで、この日も、私たち以外は外国人観光客が2組来られていました。舞妓さんに会うことだけを楽しみに、海外から京都まで来られる方もいるそうです。
映像を見ながら、京都の地ビールをいただきました。車で来たので、彼はノンアルコールビールです。
舞妓さんのお手前で抹茶をいただきます
舞妓さんを目の前にして着席。舞妓さんによるお手前で、お抹茶と和菓子をいただきます。
一度に4名まで座れるので、私たちはこの3名の親子のあとに、もう1組のペアと一緒に座りました。
緊張感のあるBGMの中で、ゆっくりと丁寧にお茶をたてる様子を見ていると、なぜかこちらまで背筋がピーンと伸びてしまいます。
舞妓さんがお茶をたてている間に、お茶請けが出されますので、お抹茶と一緒にいただきます。
本来の茶席ではお茶の飲み方にも作法があるようですが、全くわからないので、「いただきます」と言って普通に飲みました(笑)
事前にネットで飲み方を調べて実践してみると、より非日常な体験になりそうです。
男性がお抹茶を飲む姿って、なんだかセクシーです♡
舞妓さんの踊りを堪能
お抹茶をいただいたあとは、いよいよ舞妓さんの踊りを2曲楽しみます。私たちは12月に行きましたが、季節によって衣装や演目が変わります。
冬の着物は厚手になり、帯を合わせると20㎏近いそう。重い着物で優雅に舞えるようになるまでには、きっと大変なお稽古をされたのでしょうね。
舞妓さんと芸妓さんでは、帯の長さが異なります。舞妓さんの帯は全長7mあり、だらりと長く、一方、芸妓さんの帯は短いそうです。
こういった豆知識は、踊りのあとにスタッフさんが解説してくれます。
舞妓さんと話せる!フリートークタイム
踊りを鑑賞したあとは、舞妓さんと間近でお話できます。外国人観光客の場合は通訳がつきます。
この日の舞妓さん「ふく珠(たま)さん」は、現在20歳。
「将来は伝統芸能に携わりたい!」と、生まれ育った兵庫から出てこられたそうです。舞妓を目指す人はみんな京都出身なのかと思いきや、意外と全国から京都に出てきているそうなんです。
「普通のメイクをする日もあるんですか?」と聞くと「もちろんしますよー(笑)」なんて、とても気さくに、でもしっかりと京都弁で、楽しくお話させてもらいました。
最後は記念撮影。
自分のカメラに加え、舞妓シアターのカメラでも撮影してもらえます。
お土産で、撮影した写真とオリジナルの手ぬぐいをいただけます。
正直、私は伝統芸能や茶道に特別な興味がある方ではありません。しかし、それでも、こうして京都らしさに触れ、自分とはまったく違った人生を歩んでいる女性「舞妓さん」に出会えて話せたことは、とても非日常で貴重な時間になりました♡
もちろん、そんな時間を大好きな恋人と共有できたことも、素敵な時間になった理由のひとつです。
舞妓シアターは、1日2回(14:00~と16:00~)、それぞれ1時間半程度の開催です。
空席があれば当日予約も可能ですが、基本的には事前予約が必要です。
舞妓シアター
京都市東山区大黒町通五条上る大黒町302番地12
TEL:075-741-8258
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